『ホロヴィッツを知るきっかけにどうぞ!』
ホロヴィッツというと、最晩年の日本公演での“壊れた骨董品”
という一部評論家の評価が定着してしまい、
若い方の中には聴かず嫌いの方も多いと思います。
また、彼の魅力と実力を実感できる壮年期の録音は、どれも決して音が良いとはいえません。
このピアノ協奏曲第3番は、作曲家ラフマニノフ自身から演奏する気を奪った
名演としても有名で、この1978年盤は再発によって音が鮮明になったのは大きなメリットです。
些細なミスタッチなどは全く気になりません。
壮年期にライナーと共演した“凄演”とともに、歴史的名盤です。
一方、ピアノソナタ第2番に関しては、
77才時のライヴ録音せあるという事実が信じ難いほどに力強く、
やはり1968年盤と共にマストアイテムにすべきです。